2017年07月28日

本・大奥をゆるがせた七人の女

講談社α文庫、由良弥生著の「大奥をゆるがせた七人の女」を読みました。

「ゆるがせた」と「女」という題名に、さぞや悪女の面々か!と思いきや、
天璋院篤姫・皇女和宮・春日局・お万の方・お喜世の方・お琴の方、そして絵島です。
(いつもの、独断と偏見で言わさせてもらえば)、この中でゆるがせた女は、「絵島」ただ一人。
あとの6人のほとんどは、
徳川を支えるため、わが身を犠牲にし奮闘した女性たちです。
題名は、少しオーバーで、筋違いの感がいたしますが・・・・
と、まあ〜ちょっと、重箱の隅を突っついて、ぶってみた訳です!!


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   この本での収穫は、
   以前から興味のあった「お万の方」の
   特に、晩年を知ることが出来たことです。

   お万の方をご存じでしょうか?

   公家の姫君で、
   16歳で名高い尼寺に入られ、
   数年後、院主に認められたお礼のため
   江戸城へ上がり、
   その時、家光に見染められ無理やり、
   還俗。側室に。
   しかし10年もたたず家光が没。
   ・・・・と、そこまでしか知らず、
   私は、波乱に満ちたこの半生を、
   同情の目でとらえていました。

   この本によると、家光没後、

   京の文化生活をよく身につけていた「お万の方」は、性格も優しく教養もあって、
   「大上臈」と称される大奥の総取り調べの役につき、
   第二の春日局と呼ばれるほどであったといいます。
   大奥内の嫉妬やいじめなどの仲裁もして、人望も厚かったそうです。

   明暦の大火で江戸城の一部が焼失したことで、小石川の無量院の立ち退き(34歳)、
   88歳で亡くなるまで、余生を送ったといいますが、
   無量院での50年余りの人生を想像するに、
   家光の菩提を弔いながら、静かな毎日であっただろうと・・・・。
 
   昔の人々は、自分ではどうすることもできない身分や制約を背負いながら、
   必死で生きていかねばならなかったのですが、それを思うと、胸があつくなります。
   ましてや、男性の影でひっそりと生きていかねばならなかった一昔前の女性たちは、
   もっと過酷であっただろうと思います。
   しかしそんな状況の中でも、しっかりと自分を持ち、
   家を支え、夫を支え、家族を支えて、懸命に生きた女性を見るのは、清々しく愛おしい。
   
   お万の方が静かな余生を送られたことに、胸をなでおろす私です。

posted by パッサカリア at 22:47| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます!
本を読まれてますね〜、凄い!
昔の人々の生活は、大変だっただろうと思います。
何故か、戦国時代とかに全く興味もなく、どちらかと言えば嫌い(笑)
女性の生き方もどうだったのかと。大奥のドラマは見てましたがこれも力のあるものに逆らうこともなくで。。。
なので、時代を変えようと戦い若くして亡くなった人々の話が好きです。関係ありませんが、さださんの歌で「冬の蝉」この歌詞に泣きそうでした。

「大奥をゆるがせた七人の女」機会があれば、本屋さんで探してみようかな? 機会は自分で作らねばですよね(笑)
Posted by 木の葉 at 2017年08月01日 07:07
木の葉さん、こんにちは。
さだまさしの「冬の蝉」、聴いてみました。いい曲です。最後の旋律の終わり方をブツンと切ったところが、かえって余韻を残します。
お正月時代劇のドラマ「奇兵隊」の主題歌だったようですね。
激動の時代を必死に生きた人たちは、素晴らしい。
Posted by パッサカリア at 2017年08月01日 13:58
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