2017年05月26日

編集手帳から

当地は中日新聞がハバをきかせているのですが、
我が家は、熱狂的な巨人ファンの主人のせいで、新聞は「読売」なのです。
その読売新聞の編集手帳は、
とても評判で、私も毎日楽しみにしています。
今日のは、またなかなか深いので、UPしたいと思います。 以下、新聞から・・・・

P1000210.JPG


 永六輔さんが所用で京都を訪ねた。
 タクシーは三千院の前を通る。
 「昔はいいところでしたがね」と運転手さんが言った。
 「くだらない歌のせいで混雑して困ったものです」

 ♪京都大原三千院/恋に疲れた女がひとり・・・・。
 男性コーラスのデューク・エイセスが歌った「女ひとり」である。
 運転手さんは、乗せた客が作詞した当人だとは気付かなかったらしい。
 永さんは当時の三千院門主、小堀光詮(こうせん)さんとの対談で
 楽しそうに回想している。
 くだらないどころか、
 人を引き寄せてやまないほど心にしみいる名曲なのでしょうね、運転手さん。

 グループ結成から62年、デューク・エイセスが今年いっぱいで活動を終えるという。
 三千院に限るまい。
 「遠くへ行きたい」を聴いては知らない街に憧れ、
 「いい湯だな」を聴いては湯気のひとしずくに心ひかれ、
 どれほど多くの人がその歌声に誘われて旅にでたことだろう。

 良い季節を迎えた。
 恋に疲れた女の、素描きの帯は池の水面に映っているか。
 言霊が幸福をもたらす国である。
 「そうだ京都、行こう」と、言うだけは言ってみる。




posted by パッサカリア at 22:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: