2017年04月02日

NHK、やるじゃないかい

昨年7月に亡くなったピアニストの中村紘子さん。
その追悼番組、8月6日に放送されたNHKの、
 “「魂に響くピアノを」中村紘子さんの残したもの”を、
遅ればせながら、観ました。

それは、中村紘子というピアニストが、
実は私たちと同じように、時には挫折を味わいながら、時には苦悩の中にあって、
ピアノを捨てようかとさえ思った時代があった!というところから、
番組がはじまりました。

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  そして、1980年、
  N響初の世界一周演奏旅行で
  ソリストを務めた
  中村紘子さんが
  映しだされました。
  演奏曲は、
  ショパンのピアノコンチェルト。
  古い映像ではありますが、
  当時の多くの日本人の期待を
  一身に担ったかのように、
  ある意味では攻撃的な激しさを感じました。
  とても十代の演奏には見えませんでした。
  (よくぞ、こんな古い映像を保存してあったものだ、と感心)

  そして、亡くなる数年前のバッハの曲。
  その柔らかさ。泣けるほどのピアニッシモ。
  歳を重ねた演奏とは、まさにこれを言うのだ!と。
  (十代の演奏の次に、バッハの演奏をもってくる番組の仕立て方が素晴らしい)

  そして、20年ほど前の、
  スヴェトラーノフとの熱演が語り草となっている
  チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。
  (完全版で聴けたのは幸せ〜!)

  実況生中継的な、音楽番組のお茶目な司会ぶり。
  ピアノのおけいこの、指導者として心配りのある教え方。
  この番組、中村紘子さんの魅力を
  あますところなく凝縮させた番組にしたNHKは、えらい。

posted by パッサカリア at 00:13| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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